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秋の花

秋の花の写真を色々撮ってみました。
といっても、ダリアとコスモスくらいですが。

2009/10/05(月) | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)

山田 宗樹 『黒い春』

黒い春 (幻冬舎文庫)黒い春 (幻冬舎文庫)
山田 宗樹

幻冬舎 2005-10
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すっかり山田宗樹さんにはまっています。
読めば読むほど、すごいです。

この話は、健康だった人が、突然咳き込み、黒い粉を吐いて死ぬという病気が日本で発生し、その病気の原因と治療法を求め闘う男たちの話。

すっごく簡単に言うと、それがあらすじ。

でも、そこには、上記のあらすじから想像される「プロジェクトX」みたいな部分もあるのだけれど、それぞれの男たちの家族や大切な人との絆があり、生と死への思いがあり、こういう事態に陥ったときに弱い官僚や国の制度への批判があり、人間と病という古くから続けられてきた歴史あり、さらに歴史ミステリーもあり……と、一言では言い尽くせないテーマや内容が詰め込まれている。

ただそれが、「テーマを詰め込みすぎて、焦点がぼやけてしまった」というようには決してならず、すべてが地層のように積み重なって、一つの、非常に重たいリアリティのある世界を作り出している。

山田さんの作品を最近続けて読んでいて、小説というのは今まで、ある点から先にある点への一直線の動き(ストーリー)だと思っていたけれど、それだけじゃないな、と思った。
山田さんの作品は、ある点から始まり、そこから水紋のように輪になって水平方向に広がっていき、さらに水中深くへも広がっていくものである気がする。
どこかに行き着くわけではない。
でも、その広がりを見つめることで、その一つの出来事やテーマについて、自分ならどう考えるか、という問いを投げつけられる。
答えは与えられていない。
作者の主張はあるようで、声高には伝えられていない。
「こういう、深さと広さのある問題がある。さぁ、あなたはどうする? どう思う?」
最後はそこで終わっている気がする。

前に読んだ二作以上に重く、やりきれない話ではあったけれど、非常に質の高い作品だった。
最後のほうは涙が抑えられなかった。

でも、この小説を読み始めたときに豚インフルエンザが発生したので、かなり怯えてしまった(汗)

ただ、この小説の黒い粉を吐いて死ぬ病気は、ものすごい勢いで広がりそうで、初めの年、1年で21人しか感染しない。
こういう「怖い病気もの」は、ものすごい勢いで広がって、人がばたばた死んでいく恐怖を描くものだという先入観があったので、このはじめの設定自体からとても興味深かった。
そして、けっきょく、掛かったら100パーセントの人が死ぬという恐ろしい病気でも、かかる人が少ない場合、政府もあまり動かず、原因や治療法、ワクチンの開発も進まないこと、治療法が分かってきても、製薬会社も採算があわないと判断すれば、まじめに新薬の開発をしないこと……
そんな、別の意味の怖さも伝わってきた。
人数は少なくても、かかる人がいるということは、自分や愛する人がその病にかかるかもしれない可能性をいつも含んでいる。
でも、人は、その立場に実際に自分がおかれなければ、すべては「人ごと」として捕らえてしまう。

非常にレアな病気で苦しんでいる人は、きっと、今も現実に、多いのだろう。

新種の病気がはやり始めたとき、政府や研究者はどう動き、どんなふうに原因や治療法を探っていくのか、そんな普通の人は決して知らないようなことが緻密に書かれているので(山田さんは、製薬会社に勤めていたことがあるらしい)、本当、興味深かった。
豚インフルエンザがはやっている今、読むと、怖い、というのはあるけれど、ある意味、今だからこそ面白い、ということも言える。

2009/05/08(金) | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)

「嫌われ松子の一生」

嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)
山田 宗樹

幻冬舎 2004-08
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映画の予告を見たくらいの情報しかもっていなかったので、周りから疎まれている変わった性格の人が、コミカルに描かれている作品なのだと思っていたが、読んでみたら、全然違った。

一人の女性の一生にまっすぐ、まじめに向き合って書かれた、結構重たい話だった。

でも、シリアスなのに重くなりすぎず、どんどん先にひっぱっていく力は、さすがとしか言いようがない。
久しぶりに、すごくいい本を読んだな、という満足感を得られた。

タイトルこそ「嫌われ松子」だけれど、読んでいると、「松子」に感情移入してしまう。
本当に「ついていない」としか言いようがない人生なのだけれど、それでも、いっときいっとき真剣に生きている松子を、つい応援する気持ちになっていた。

文庫のあとがきでは、松子だけが悪いわけではないけれど、もっと松子が未来のビジョンをしっかり持って生きていれば、こんな結末にはならなかっただろう。でも、誰にでも、こういう転落がありうるということだ、というようなことが書かれていたけれど、作者が伝えたかったテーマは、そんなことじゃないんじゃないかな……と、私は思った。

決して「成功」ではなかった人生だけれど、それでも、そのときそのとき一生懸命に生きて、誰かの心に何か残せばいいんじゃないか、と、私は読んだ。

この、「共感させる力」と、「物語を引っ張っていく力」には、すごく学ぶものがある気がした。
この作品自体はそう「ミステリー」という感じではないけれど、作者が推理小説でデビューしたということを知り、深く納得。

大学卒業くらいから時系列にそって進む松子の視点でのストーリーと、なぜ松子が殺されたのか、松子が死んだと知ったところから辿っていく「甥」の視点でのストーリーの絡ませ方が、本当に上手い。
こういう、視点や時間の流れを計算して、組み込めるようにならないといけないな、と思う。

この人のほかの作品も読んでみたい。

2009/04/08(水) | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2)

10日ごろから本屋に並びます!

先月、必死になって書いていた失業本、ついに本になり、10日頃から(早いところは9日頃から)本屋さんに並ぶそうです!

リストラ・解雇・倒産に備える 裏 表 防衛マニュアルリストラ・解雇・倒産に備える 裏 表 防衛マニュアル
北村 庄吾

日本実業出版社 2009-04-09
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表紙には社長の名前しかありませんが、巻末にはちゃんと私の名前とプロフィールも入っていますので、もし本屋さんで見かけたら、手にとってみてください!

1人150字程度のプロフィールをと言われたのですが、社労士として大した実績もないので、悩んだ結果、失業の本だし、ということで
「学習塾に勤務後、職業訓練校に通う「失業生活」を経て、社会保険労務士に転身……」というそのまま、もう素直で、ストレートな自己紹介にしてみました。
でも、職業訓練校時代があったからこそ、「雇用保険」のありがたさは、誰よりも語れるのです!(笑)

この本は、4分の1強書きました。
書くのは楽しかったし、そう大変でもなかったけれど、校正がしんどかった……。
見本として、すでに1冊もらいましたが、間違いを発見したら……と思うと怖いので、眠らせています(笑)

まだ雇用保険の改正案が通っていないうちから、「通ったということ前提で、直しちゃってください」というチャレンジャーな編集者からの要望などもあり、厚生労働省の出した改正案(漢字とカタカナで書かれた、「いつの時代だよ」みたいな新旧対照表とか)とにらめっこしながら、頑張りました!

でも、そのおかげで、「3月31日改正にいち早く対応した本!」として売り出せるみたいです。
その帯が効いて売り上げが伸びるといいな。

原稿の取りまとめや、編集者との窓口は基本的に私が全部やっていたので、編集者さんには「戦友」のような親しみを覚えてきました。
作家と編集者の関係って、そんな感じなのかしら。

本当に大変だったので、喉元すぎて熱さ忘れるまでは、しばらく実用本執筆はいいかも……という感じではあるのですが、でも、こういう機会を与えてくれて、結構、全般的にやりたいようにやらせてくれている社長には感謝です。

10日15時~21時にアマゾンキャンペーンをしますので、もしよろしければ、その時間にアマゾンで買ってもらえると嬉しいです!

2009/04/07(火) | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)

愛川 晶「化身」

若桜木先生に薦められて「化身」を読みました。

化身 (幻冬舎文庫)化身 (幻冬舎文庫)
愛川 晶

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鮎川哲也賞受賞作なんて、読むのはじめてかも。
こういうのが「本格推理」というジャンルなのだと、初めて体験しました。

むちゃくちゃ頭いいなぁ、この人、というのと、よくこんなに詳しく調べる気になるなぁ、というのが感想。

以前は、小説家を目指すのなら、どんなものでも書けなくてはみたいに思ったりしていたけれど、最近は、あまり思わなくなった。
綱渡りや宙返りができないように、「本格推理小説」など、書けない、と(笑)

でもやはり、人間、得意不得意があるのだろうな。
せっかくトリックなどは完璧なのに、人物造形が……悪い意味で漫画のようでした。
すべての人が、いわゆる「典型的なキャラクター」というか……。

ただもし将来、これくらいすごいトリック(というか設定も含め)を考えつけ、さらにトリックを考えることだけに楽しみを見出している人と出会えたら、共著で小説を書いてもいいかもしれない……などと、変にビジネスライクに思ってみました(笑)

ということで、小説に「共感」であるとか、「描写」の美みたいなものを求めている人にはあまり薦めないけれど、ミステリーを書きたいと思っている人や、大どんでん返しみたいなものが好きな人にはお薦めです!

2009/03/22(日) | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(3)

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