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「ゴールデンスランバー」「風に舞いあがるビニールシート」

「ゴールデンスランバー」「風に舞いあがるビニールシート」

2作の感想をアップしました。

両方ともいい小説でした!

「ゴールデンスランバー」は伊坂さんらしい作品。
「風に舞いあがるビニールシート」は、うまくいかないことを抱えながらも毎日頑張る人にエールを送ってくれるような作品でした!

http://www.nagi97.com/review/
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2010/02/07(日) | 小説の感想 | トラックバック(0) | コメント(0)

「告白」「さまよう刃」「悪人」

下記、3作を読みました。
どれも力作ぞろい。

湊かなえ「告白」
http://www.nagi97.com/review/2009/12/post-116.html

東野圭吾「さまよう刃」
http://www.nagi97.com/review/2009/12/post-118.html

吉田修一「悪人」
http://www.nagi97.com/review/2009/12/post-117.html

2009/12/20(日) | 小説の感想 | トラックバック(0) | コメント(0)

本多孝好「MOMENT」

久しぶりに本多さんの「MISSING」と「MOMENT」を読み直す。

最新刊「WILL」は、「MOMENT」の続編。

http://www.nagi97.com/review/2009/11/moment.html

2009/11/16(月) | 小説の感想 | トラックバック(0) | コメント(0)

万城目 学「鴨川ホルモー」

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万城目 学

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気にはなっているけれど、あとひとつ、その本を手に取るきっかけがない、という本がある。
この本も、そのうちの一つだったのだけれど、会社の人に貸してもらったので、読んでみた。

なんだかすごいタイトルだし、表紙の絵もふざけているし、映画化もされたようだけれど、出回っているそのシーンも奇妙だし……きっと、コミカルではあるけれど、非常に難解な作品なんだろうと思っていたが、読んでみると違った。

「ホルモー」というのは、明らかに架空の「競技」で、その内容も、その競技に関わる人たちも、非常に奇妙なのだけれど、その競技以外は、本当にどこにでもいそうな大学生と、どこにでもありそうな大学生活が描かれていて、意外と普通に読めてしまう。

以前、「学校生活というのは、誰でも経験したことのあるものだから、小説で書いても、新しさを出すのが難しい。だから、学校を舞台にした作品はあまり書かないほうがいい」とアドバイスされたことがあるけれど、この小説の場合は、「ホルモー」があまりに特異だから、その舞台は、非常にありきたりな「大学生活」でなくてはいけなかったのだろう。

文庫のあとがきに「(この本を読んだけれど)鴨川ホルモーってどんな話だったっけ、と言う人はいない」と書かれていた。確かに、そうだろう。
「だって、ホルモーといったら、あの競技でしょ?」「だから、鴨川ホルモーと言ったら、そのホルモーをする学生たちの話に決まってるよね」
と、読んだ人の頭ではすぐにつながる。

でも、この「一度読んだら、タイトルを聞くだけで内容を思い出せる」ほど強烈な作品を作り出せる、というのは、作者の力だ。

「絶対、こんな競技、ないよね?」と思いながらも、自分の大学でも、誰かしらが細々とホルモーをしているのではないかと思えてしまう(まぁ、私の大学は、京都にはないので、その時点で、設定から外れていますが)。
万城目さんの魅力は「うそつき力」だという評論家がいたけれど、上手いネーミング。

うそつき力は、「奇抜なアイディアを思いつく力」と「奇抜なアイディアにリアリティを持たせる力」両方がないと成立しない。

この本を読んで、自分に足りないのは、常識的な世界を打ち壊す発想力だな、と痛感した。

読書好きにも、物書き好きにもお勧めの一冊。

2009/06/07(日) | 小説の感想 | トラックバック(0) | コメント(0)

山田宗樹「直線の死角」「聖者は海に還る」

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上記2冊を読みました。

「直線の死角」は、山田さんのデビュー作。
「保険金殺人」というと、非常にありきたりなテーマなのだけれど、ちょっとひねるだけで、新しい切り口になるのだと、学んだ気がする。

ただ、それ以外は、依頼を受けた弁護士が探偵のように事件の真相を探っていくという、類型化した物語。恋愛も絡んでくるけれど、山田さんは普通の“恋愛小説”を書く人じゃないのかもな……と。

正直、あんな完璧に思える作品を書く作家でも、デビュー作から完璧だったわけではないんだなぁ、と、ちょっと安心できた作品でした。

アマゾンでは平均★4つのようなので、こういう作品がいい、という人もいるんだとは思うけれど。


「聖者は海に還る」は、今まで読んだ山田さんの作品のなかではいちばん、「さらり」と読めた作品だった。ひっかかるところなく、先が気になって「一気に読んだ」感じ。

“人は人の心にどれだけ影響を与えられるのか、与えていいものなのか”というテーマにまっすぐ向きあって、書ききった作品だと思う。

一言でまとめると、
「スクールカウンセラーと、一見完璧に思えるカウンセリング手法についての話」

山田さんのどの作品も“先が気になる”エンターテイメントなのだけれど、この作品は特に、先へ先へ読者を促す力を持っている気がした。

ただ、以前、純文学系の作家の人に「一気に読めた、というのがみんな褒め言葉だと思っているようだけれど、それは違う」と言われたことも思い出した。
少し躓きながらも、作者の世界に向き合い、少しずつその世界に足を踏み入れていった作品のほうが、心に残るのかもしれない。

ラストがちょっと中途半端に思えたというのもあり、「黒い春」「天使の代理人」と比べると、「あともう一押し」欲しかった感じ。

ただ、そんなちょっとした物足りなさを感じたり、「よくあるテーマだよね」などと感じてしまうのは、自分自身が長く教育の現場にいて、「教育ってなんだろう」「人は人にどれだけ影響を与えていいのだろう」ということを、ずっと、考え続けてきたからかもしれない。

もしかすると「黒い春」など、私は、「ここまでフィクションにリアリティがあるなんてすごい」と、大絶賛してしまうのだけれど、製薬会社の人などには、「どこがいいの?」と、捉えられたりするのかもしれない。読者の経験によっても、評価って変わるのかもしれないな。

ということで、まだ読んでいない作品はだいぶ少なくなってしまったけれど、読み続けます!

2009/06/07(日) | 小説の感想 | トラックバック(0) | コメント(0)

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